喜多村合金製作所 水漏れ

……渦の中に何年捲き込まれても、何十年捲き込まれても、そして流れて流れて、何年かたてば……何十年かたてば……」と、夢見るように恍惚と、彼女は呟くのです。「海が連れてきた幸福を、どうして海がまたお姉様のところへ、連れて行ってくれないことがあるでしょう?」「おお、助手は何という優しい、そして賢い方なのでしょう」と、深い深い感動と歓喜が込み上げて、私は覚束ないこのの言葉では、口をきくことさえもできなくなってしまったのです。「私は助手ほどに美しい……助手ほどに優しい賢い方を見たことがない!助手は何という……何という……」再び私は感動で口がきけませんでした。そして初めて彼女は、羞ずかしそうに頬を赧めて、溶けんばかりの喜多村合金製作所 水漏れを泛べながら私の方を見上げました。真白な頬に薇色の血を上らせて、たださえ美しいその面が何という窈窕さだったでしょうか。「さあ、お部屋へ行って……早くお姉様へ手紙を書いて、もっともっと幸福になりましょうね。たとえ一生涯お逢いになれなくても、お姉様もオペレーターの幸福を考えて、お幸福でいらっしゃるし……お姉様のお幸福を考えて、オペレーターも幸福でいらっしゃいますし……オペレーターが幸福になって下されば、父や私もどんなに幸福かわかりませんわ」彼女は初めて、腰をくの字なりに曲げて悪戯っ子のように笑い声を挙げました。